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海外事業部の疑問18:海外赴任、単身と家族随伴、どちらにすべきか
単身での海外勤務について、後悔はしているか?
後悔は全くしていません。単身だった分、十分に堪能できました!
海外赴任が決まると、赴任まで解決しなければならない問題がたくさんあります。
その中で最も大きな問題は家族をどうするかです。
連れて行くのか、単身で向かうか。
いずれも大きな決断であり、1人では決められません。
家族で話し合うに当たり、わたしの考えをお話しようと思います。
まずは就業規則を熟読しよう
とはいえ、まずは会社の就業規則を確認しましょう。
就業規則の確認事項
・一時帰国の頻度、
・単身と家族随伴での手当の違い、
・家族に対する手当の有無、
・教育費補助の有無、
・日本にある持ち家等の取り扱い。
これらは、会社によって大きく異なります。
海外事業に積極的かどうか、会社の姿勢が出るといっても過言ではありません。
自身はともかく、家族には海外生活という望んではいない生活が待っています。
それに対する補助がしっかりあるかは重要です。
また、本人も日本で生活していたとき以上に仕事だけでなく、家族への支援が必要になるのを覚悟してください。
慣れない海外生活では、家族からの連絡が思っている以上に入ります。
仕事中にオフィスを離れ、家族のもとにかけつけるというのは、決して少なくありません。
そんな状況を理解した上で、単身と随伴、それぞれ見ていきます。
2-3年と割り切るなら単身もありえる
まず単身ですが、あくまで期間が限定的であるならば、単身でも問題ないと思います。
海外赴任は、期間が予め決められています。
そして、本人が希望しない限り、延長されることはほとんどありません。
であれば、その期間は仕事に集中すると割り切ってしまうのも一案です。
日本での業務と異なり、海外での仕事、生活は限られた人しか体験できない世界です。
それを十分に満喫し、次のキャリアへステップアップするのが目的であれば、十分に成立します。
また、単身で行く理由は他にもあります。
・家族が海外での生活に否定的、
・とても連れていけるような国ではない。
この場合は、単身にならざるを得ないといったほうが正しいですね。
いずれにしても、単身で行く場合、現地での生活を十分に満喫できますので、人生を変えるきっかけになります。
金銭的なメリットも単身のほうが多いので、収入を増やしたいなら単身がいいです。
家族随伴は家族の絆を強くする
また家族随伴の場合、家族の絆を強くできます。
海外に住む日本人同士の関係も、本国でのそれと同様、希薄なところが多いため、自分たちで生活しなければなりません。
とはいえ、海外生活に慣れるまではトラブルの連続。
英語や現地語が使えない場合、自力で解決はおろか助けを呼ぶのもままならないので、あなたの出番です。
仕事中とはいえ、自宅へ戻り、問題を解決しなければなりません。
わたしも妻をエジプトに呼んだときは、仕事中に何度か帰ったことがあります。
はじめのうちはいいのですが、何度も呼び出されるとけっこう大変です。
本人負担は確実に増えますが、家族からの信頼は大きくなるので、絆は強くなります。
子供がいれば、父親としての威厳も向上するでしょう。
家族にとってなにが大切かを考えよう
海外赴任が決まった場合、家族を連れていくかは非常に大きな問題です。
働く本人にとって、家族にとってなにが大事かを考えましょう。
・将来的なキャリアや金銭的なメリットをとるか、
・いまの家族の時間をとるか。
どちらが大切かを考えれば、自ずと答えは見えてくるはずです。
現地での生活をしていて気がついたことをご紹介しておくと、日本人は単身での赴任が多いですが、外国人はほとんどが家族随伴です。
それは、家族との時間を大切にしているのもありますが、仕事をなんのためにやっているのかを十分に理解しているからです。
あなたは、一体なんのために仕事をしていますか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Have a lovely evening!!
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