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海外事業部の仕事は大きく2つ分かれます
ひとくちに海外事業部といっても、会社によってその業務範囲は多岐にわたります。
そんな中でも、以下のように大別しているところが多いです。
1.出張・駐在で現地に赴くスタッフ、
2.日本でのバックオフィス
いずれも海外事業部に所属ではあるものの、業務内容は大きく異なります。
①出張・駐在で現地に赴くスタッフ
国内部署でいうなら、営業部に近いですね。
社内ではなく外部の人と折衝を行いながら、業務を進めていきます。
ただそれが海外の顧客であり、英語を使って仕事をする、ということになります。
現地が主な活動範囲
こちらに配属されると海外出張も多く、場合によっては駐在になることもあります。
まさに「海外事業部の花形」、といったところでしょう。
わたしも、これがしたくて海外事業部を目指してきました。
海外出張と聞くと、どこか旅行気分を連想させる、そんなよこしまな考えでした(笑)。
実際には、現地での生活は大変なこともありますし、なにより準備に時間がかかります。
しかしそれも、慣れれば大したことはありません。
なぜなら、どこの国へ行くにも、持っていくものはほとんど変わらないからです。
・大型のスーツケースで持っていけること、
・その大きな荷物も空港で預けてしまえば手が空くこと、
を考えると、国内出張よりよっぽど楽かと思います。
国内出張の場合、出張用に大きめのかばんを準備して、移動中はずっと手荷物に気を配らなければなりませんので、意外と気を遣います。
英語が必須
海外に着くと英語でのやりとりが当たり前になります。
一部、英語圏ではない国では通訳が付きますので、場合によっては現地語↔日本語でのやりとりになる場合もあります。
ただ、どちらかといえば、それは珍しいケース。ほとんどの通訳が現地語↔英語になります。
通訳がつかず英語圏ではない国では、お互いに第二言語の英語を使ってのコミュニケーションになることがほとんど。
エジプトはアラビア語圏であり、お客さんも決して英語が得意ではありませんでしたが、会議は全て英語で行いました。通訳もありません。
タフな精神力を持つことが必要
現地での仕事は、精神力がタフな人が求められます。
・日本人のように勤勉でない、
・根気強く1-10まで指導しなければならない、
・否定されても屈しない、
など、日本とは全く異なる文化を持つ人といっしょになるからです。
今までの日本での常識が通用しない場所で、
・日本ではこうやってきた、と現地の方に強制するか、
・現地の文化に合わせるにはどうすればよいか、
を考えるかはその人次第。
後者が活躍できるのは言うまでもありません。
英語は現地での仕事や生活を通じて身につけることができますので、どちらかといえば、精神面のほうが重要かもしれません。
育ってきた環境によるところが大きいと思いますので。
②日本でのバックオフィス
現地へ向かう同僚のサポートに回ります。
事務方の意味合いが強いですが、業種によっては、技術方のサポートも行いますので、事務職ばかりではありません。
出張、駐在者への日本からの支援が主な業務
・海外出張精算、
・業務日誌の管理、
・国内他部門との調整、
などが主な業務になります。
海外の顧客とのやりとりはほとんどありません。
英語ができなくてもOK
海外事業部員は英語ができなくてもなれる、というのはバックオフィス業務を行うために人員がいるからですね。
一部、海外顧客との契約書など、英文に触れる機会もありますが、全員ではありませんので、英語ができなくても仕事はできます。
ただ、英語が必要な仕事とそうでない仕事がある、ということです。
海外事業部とは名ばかりの仕事となることも、、、
前述したような業務は海外事業部に限らず、国内部署でもあります。
なので、海外事業部らしい仕事に携われないことが多いです。
海外事業を知る、という点は満たせると思いますが、実際に海外に行ったりということはほとんどありませんので、物足りなさを感じるでしょう。
自分に合った方を希望しよう
海外事業部での仕事は以下の2つに大別されます。
1.出張・駐在で現地に赴くスタッフ、
2.日本でのバックオフィス
海外での仕事を厭わないなら絶対に①を希望しましょう。
もちろんハードな面もありますが、それ以上に海外での経験は、今後の人生に役立つはずです。
なにより楽しく、建設的な仕事が多いので、大きなやりがいを感じることができます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Have a lovely evening!!
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