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【悲報】E4系新幹線Max引退
明日で2階建て新幹線が引退。自分も歳をとったんだと思います。
いよいよ明日で引退となります。
東日本に住んでいる方であれば、誰でも一度は利用したことがあるのではないでしょうか?
わたしのような鉄道ファンだけでなく、ただ鉄道を移動手段として利用する人にも思い出があるはず。
オール2階建てE4系新幹線は、1997年に東北新幹線でデビュー。当時こそ、単独での走行がメインでしたが、1999年から山形新幹線「つばさ」との併結運転を開始してからは、仙台行きの「やまびこ」として活躍。
ミニ新幹線であるつばさは一回り小さく、その一方でオール2階建てで通常の新幹線よりも一回り大きいE4系新幹線との連結は、デコボココンビとして子供心だけでなく、大人をも魅了する存在でした。
その後は、新幹線通勤需要増加に伴い、上越新幹線や北陸新幹線(当時の長野新幹線)にも乗り入れました。
今後、オール2階建ての新幹線の勇姿が見られないと思うと残念ですが、高速化が新幹線の使命であること、現在の東北新幹線の最高スピードが320km(E4系新幹線デビュー当時は275km)を考えれば、240kmしか出せないMaxはのろまな存在なのかも知れません。
子供の頃は2階、大人になると1階を好んで利用するように
とはいえ、E4系新幹線は、オール2階建てという唯一無二の存在。多少、スピードは劣るものの、その新幹線に乗れるときの興奮は、いつもの新幹線とはまた違ったものだったのではないでしょうか。
子供を連れての家族旅行では2階に、大人だけで静かに移動する人は1階、と利用ニーズは別れていました。
私も、この24年間で子供から大人へ成長する過程で、E4系新幹線に乗る機会は何度もありました。子供の頃、新幹線ホームでみるたびにMaxの大きさに圧倒されていました。
新幹線を使っての移動は、それだけで特別感を演出するのに十分でしたが、それがMaxになればなおさらです。なんとしても2階席を確保するため、前に並ぶ大人のすぐ後ろから階段を上がっていきました。それでも2階席が取れなかったときのテンションの下がり具合といえば、天と地ほどの差がありました(笑)。
しかし大人になるに連れ、静かな空間で読書や作業に没頭できる1階席の魅力に気づき、最後は好んで1階を利用していました。
私よりあとにデビューした車両が先に引退するのは悲しい気持ちになりますが、繁栄を続けていく中で、古いものが淘汰されていくのは自然の摂理です。
高速化が命題である新幹線に2階建て車両が投入される可能性は少ないかも知れませんが、海外ではまだまだ2階建て車両の高速列車が走っているのを考えると、日本でも利用者の次第によっては、その勇姿が見られる可能性があるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Have a lovely evening!!
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