GE Renewable Energyはニューメキシコ州に建設されるウェスタンスピリット風力発電所(Western Spirit Wind farms)に設置する377台のタービン、1050MW相当分をPattern Energyより受注したと発表しました。
この発電所では、定格2.3-2.8MWのタービンと高さの異なるタワーを使って発電量を最適化します。
Pattern Energyは資金調達は既に完了しており、ニューメキシコ州グアダルーペ郡、リンカーン郡、トランス郡に建設するこの発電所と発電所をつなぐ送電線の建設を始めたことを発表しています。
発電所につながるウェスタンスピリット送電線は定格AC345kV、約150マイルの長さをもち、ニューメキシコ州を含む西部の大きな電力市場へ風力で発電した電力の供給に寄与します。
この送電線は、Pattern EnergyとNew Mexico Renewable Energy Transmission Authority(RETA)との協同で建設され、Public Service Company of New Mexico system(PNM)が受け持つニューメキシコ州の電力網に直接連携します。PNMが試運転時から運用を行います。
New Mexico Renewable Energy Transmission Authority
ニューメキシコ州の電力会社。再生可能エネルギー使って発電を行い、自社送電線を使って電力を供給している。
出典:RETA(英語)
Public Service Company of New Mexico
ニューメキシコ州最大の電力会社。
出典:PNM(英語)
GE Energy Consultingは今回設置される風力タービン、キャパシタ、変電設備、送電線と電力系統のノウハウをPattern Energyへ提供しました。これは機器の点検と運開後の確実な運転を目的にしています。
GE Energy Financial Servicesはこのプロジェクトにかかる税負担の一部を引き受けることを決めた。
GE Renewable Energy for Onshore AmericasのCEO Tim White氏は、”GEグループの98%以上の信頼性を持つ2MW規模の風力タービンはこの地に非常にマッチする。この地区への再生可能エネルギーの提供、収益性、持続性を保証します”、と発言しました。
Pattern EnergyのCEO Mike Garland氏は、”今回新しく建設される風力発電所とそれをつなぐ送電線は、重要でクリーンな電力を供給しながら数十億ドル規模の経済効果とたくさんの雇用を生み出していく”、と付け加えました。
この発電所は2021末までに運開を予定しています。
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