クリティカルパスとは?
クリティカルパス(最重要の経路)とは、プロジェクトの開始から終了までに最も長い時間を要する経路またはその合計所要期間のことを指します。
プロジェクトを完遂させるまでには、たくさんの作業があります。その一連の流れの中には、補助的な作業や時間的に余裕があるものも含まれ、それらはクリティカルパスにはなりません。
では、その最も長い時間を要する経路(作業)を見極めるには、どうすればよいか。それは、前回説明したWBSと今回新しく登場するネットワーク図が重要になってきます。
WBSとネットワーク図に書いて考える
WBS(Work Breakdown Structure:作業分解図)のことです。プロジェクトを完遂するまでのすべての作業を表しているものになります。
しかし、それだけでは作業をただ並べただけ。作業の流れ(作業Aが終わったら作業Bが始まる)といった、作業間の連携がわかりません。
そこで、必要になってくるのが、ネットワーク図になります。
ネットワーク図では、一番左にスタート、一番右にゴールを設定します。そして、その間に、先程のWBSであげた作業を流れに沿って並べていきます。
そうすることで、それぞれ単独で見えていた作業が連携を成し、つながりが見えてきます。”次はこの作業をやる”、といった具合です。
”あれ、ちょっと待てよ。この作業群は遅れてしまうと、すべての工程が後倒しになってしまうのでは?”と感じるラインがあるはずです。それが、クリティカルパスなのです。
このクリティカルパスは、他の作業とは異なり、例外的な処理が必要になってきます。
クリティカルパスには例外的な処理がキモ
例外的な処理とは、そこは絶対にミスをしないような人員配置や工程管理を行うということ。多少、他の作業を犠牲にしてでも、工期を守るためには、人やお金に糸目をつけないことです。
まとめ:クリティカルパスの進行具合がプロジェクトの進捗を決める!
クリティカルパスに並ぶ作業はプロジェクトにとって、最重要の作業と言えます。それらの作業をいかにコントロールし、マネジメントしていくか。
プロジェクトマネージャーには、大きく求められることです。なので、プロジェクトが始まったら、まずはそこを見極めるようにしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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