価値観の再発見:転職と結婚生活の共通点
「日本人は我慢強い民族」と昔から言われています。
仕事や家庭生活においても、その我慢強さは良くも悪くも表れるものです。
例えば、新卒で入社した会社で不満を感じながらも、定年まで辞めずに勤め上げる人。また、夫婦生活においても、相手に対して多くの不満を抱えつつ、離婚には踏み切らず表面的な関係を続ける人が多いように思います。
こうした姿に共感できる方も多いのではないでしょうか。
もちろん、これが「悪い生き方」というわけではありません。
我慢を美徳とし、耐え抜くことで得られる結果もあるでしょう。
しかし、私はこのような「我慢の文化」に対して反対の立場を取ります。
理由は単純で、我慢することで本当に得たいものが手に入るかというと、必ずしもそうではないからです。
外国人に学ぶ「切り替え力」
外国人の友人たちを見ていると、我慢強さよりも柔軟な切り替え力が際立ちます。
会社に不満があればすぐに転職し、結婚生活に満足できなければ離婚して次のステップへ進む。
彼らの姿勢は、自己を優先し、人生の中で何が大切かを常に見極めながら生きているように感じます。
私たち日本人も、もう少しその柔軟性を取り入れていいのではないでしょうか。
たとえ今まで「耐えることが美徳」とされてきたとしても、それが本当に幸せに直結するわけではありません。
我慢を続けることで得られるものもあれば、失われるものもあります。
そのバランスを見直すことが、これからの時代において必要ではないかと感じます。
結婚に焦りすぎた過去の自分
私自身も、妻との結婚生活の中で、この「我慢」に直面しています。
結婚に至るまでの経緯を振り返ると、高専時代から「誰よりも早く結婚したい!」という願望がありました。
それは単純に、過去に彼女がなかなかできなかった自分へのコンプレックスを払拭したかったからです。
そして「結婚=幸せ」という単純な図式を信じていました。
さらに、社会人になると出会いが減るという話を耳にし、「早いうちに近しい人と結婚しておこう」という考えに至りました。
焦りから来る時間節約の意味もあり、多少の不安やすれ違いが見えていても「なんとかなるだろう」と問題を先送りし、結婚に踏み切ったのです。
しかし、問題を先送りにしたツケは後になって顕著に表れます。
これまで、結婚生活におけるさまざまな課題に向き合い、何とか改善しようと努力してきましたが、なかなか解決には至っていません。
転職経験が変えた価値観
私が完全に諦めない理由の一つに「転職経験」があります。
かつて私は「会社を辞める=人生のリセット」と思い込んでいましたが、実際に転職してみると、大きな転換ではなく、むしろ自分の価値観やスキルを引き継ぎながら新しい挑戦ができることに気づきました。
この経験を通して、「変化を恐れなくていい」という考えが身に付きました。
結婚生活にも同じことが言えるのではないでしょうか。
たとえ一度失敗したとしても、それはリセットではなく、新たな人生のチャプターにすぎない。
だからこそ、自分の理想や価値観に合ったパートナーを見つけるために再挑戦することに意味があると感じています。
パートナーとの共通のゴールが大切
私にとっての人生のゴールは、「国境なき医師団に参加すること」や「再び海外で生活すること」です。
これらの目標を単独で追求するのも一つの方法ですが、もし共に歩むパートナーがいてくれるなら、二人三脚で進みたいと思っています。
しかし、そのためには注意が必要です。
感情だけで相手を選ぶのではなく、価値観やライフプランが一致しているかを冷静に見極める必要があります。お互いのゴールを共有し、助け合える関係が理想です。
また、一緒になるからには、相手のわがままや欠点をどれだけ許容できるかも重要なポイントです。
結婚は他人同士が生活を共にするものですから、どんな相手と結婚しても不満がゼロになることはありません。
ただ、その不満をどのように受け止め、共に解決していくかが、結婚生活を成功させる鍵だと思います。
現状維持ではなく、挑戦を選ぶ
現状に不満を抱えながらも、行動せずに「なんとかなるだろう」と我慢を続けることは、人生を諦めているのと同じではないでしょうか。
それでは、自分の成長も止まり、心の中でくすぶり続けるだけです。
困難に立ち向かい、問題を解決する努力を続けることこそが、より良い人生への道だと信じています。
そして、その道を共に歩んでくれるパートナーがいれば、きっと人生はより充実したものになると信じています。
理想を求めて、未来へ進む
私の信念は明確です。
現状に甘んじることなく、自分が本当に望む理想を追い求め、困難にも真正面から向き合っていくこと。
もし、その理想を共有し、共に歩む覚悟のある人がいるなら、私は新たな人生を築き直す覚悟があります。
結婚生活も、日系企業での働き方も、本質的には同じかもしれません。
「我慢」を選ぶのではなく、「挑戦」を選ぶことが、より充実した人生への第一歩だと私は信じています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Have a lovely evening!!
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