大好きだったラーメンが、なぜか美味しくなかった話。【価値観の変化】

久しぶりに会う友人との、心躍る外食。
向かったのは、学生時代から何度も通った、思い出のラーメン屋。
最高の会話と、最高の一杯…。
のはずでした。
しかし、食べ終わったわたしの心を占めていたのは、満足感ではなく、なんとも言えない寂しさと「不慊於心(ふけんおしん)」――心が満たされない、という感覚だったのです。
【第一章】違和感の正体。変わったのは、ラーメンか、自分か。
友人との会話は、最高に楽しかった。
お互いの近況を語り合い、有意義な時間を過ごせました。
でも、ラーメンが、どうしても心に響かない。
味が落ちたわけではない。
なのに、何かが違う。
その違和感の正体に、わたしは帰宅してから気づきました。
変わったのは、ラーメン屋の方ではなかった。他ならぬ、わたし自身だったのです。
【第二章】わたしを変えた、2つの「ものさし」
では、わたしの何が変わってしまったのか?
それは、知らず知らずのうちに、二つの新しい「ものさし」を、わたしが手に入れていたからでした。
ものさし①:「1日1食」という身体の変化
今のわたしは、健康のために「1日1食」生活を送っています。
つまり、一日の全てのエネルギーと満足感を、その一食に求めている。
大盛りにしたにも関わらず、このラーメンは、わたしの空腹を完全に満たしてはくれませんでした。
身体が変わり、食事に求める「満足の基準」が変わってしまったのです。
ものさし②:「投資家」という頭の変化
そして、より決定的だったのが、この「ものさし」です。
ふと、頭の中で計算してしまいました。

この1,000円のラーメンを毎月食べる権利を得るには、年利4%で運用した場合、30万円の金融資産が必要になる
そう考えてしまった瞬間、目の前のラーメンの価値は、「将来30万円の資産を生む可能性」という機会費用に、完全に負けてしまいました。
お金の知識が、モノの価値を測る「基準」を変えてしまったのです。
【最終章】あなたの「1,000円のラーメン」は何ですか?

今回の外食は、友人との時間という付加価値があったから、決して無駄ではありませんでした。
しかし、もし一人だったら?もう、行くことはないでしょう。
それは、今のわたしの人生の目的が、「刹那的な満足」よりも「長期的な資産形成」に、より重きを置いているからです。
あなたにも、ありませんか?
昔は大好きだったけれど、今のあなたを、もう心からは満足させてくれないもの。
惰性で続けている趣味、付き合いで参加している飲み会…。
それらが、あなたの人生における「1,000円のラーメン」なのかもしれません。
満足度の低い欲求を手放し、その分の時間とお金を、本当に大切なことに集中させる。
その決断こそが、わたしたちの人生を、より豊かにしてくれるのだと、わたしは信じています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Have a lovely evening!!
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わたしの株式に対するスタンスはあくまで投資信託とETFです。個別株ではリスクとリターンが見合わないと考えています。