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海外と日本で違う会議のお作法
日本と海外では会議のお作法が違うのか?
全く違いますね。わたしもこれは海外に出て初めて知りました。
会社での物事を決めたり、連絡事項をマネージャーからメンバーへ共有するために使われる会議。
同じ目的であったとしても、日本と海外では全く内容が異なります。
日本:出席さえすればOK!
日本での会議の場合、メンバー(とくに若い人たち)は資料を配布したり、議事録作成に注力していれば、とりあえずは問題ありません。
あとは、上司などから意見を求められたときに、さらっと自分の意見をいえばOKです。
日本の会議は、打合せ事項が事前の根回しで上層部で決定され、ただの報告で終わることもしばしば。そんな会議では発言者が固定され、むしろ発言をしない人がほとんど。参加者のほとんどは聞いているだけです。
報告がメインの会議以外に、実際に議論し結論を導き出す会議もあります。そんな場合ですら、発言を必ずしなければならないかといえば、決してそんな事はありません。
議事録を作成したり、中には議論と関係のない作業をしていても出席扱いになります。
海外:出席者は発言しなければ出席者とカウントされない
海外の会議は全く異なります。
たとえ、出席していたとはいえ発言していないのであれば、出席していないのと同じです。出席簿に名前を書いたとしても、それはなんの意味もありません。
議事録を書いていたとしても、タイミングをみて発言しなければならないのです。音声認識やAIが発達してきたおかげで、議事録は必ずしも人間が作成しなければならないものではなくなったのも要因かと思います。
これは、エジプトのような途上国でも同じです。
仮に議題とはかけ離れたトンチンカンな発言にせよ、発言しないよりはマシ、それぐらい発言するかしないかで立場が変わります。
しっかり会議の進捗に耳を傾け、ここなら発言できる、という機会を出席者全員が窺うことが求められます。
とはいえ、必ずしもそうならないのがエジプトでの会議。話が脱線し、結論が導き出せずに終わることもよくありました。
ルールに従い、積極的に参加していこう!
発言をするかしないかで、出席が抹消される恐れもある海外での会議。その一方で、日本ではまだまだ参加するだけでよかったり、会議する意味があったのかわからないような会議がある中で仕事をしています。
会議に参加した以上、なんらかの発言をし、会議の進行に貢献するために思考を巡らせる。それが会議に参加する人の義務なのではないでしょうか。
私も先日、育休明けの前に上司とTV会議しましたが、これはまさに無くてもよいと思えるものでした。上司から連絡事項を聞くのみで、こちらからの提案は後日連絡、ということでした。これならばTV会議ではなくメールで済んだレベルです。
こんな会社のサラリーマンに戻ると思うと憂鬱ですが、不毛な会議には出席しないつもりでいこうと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Have a lovely evening!!
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コロナ禍になってTV会議になっても状況は変わりません。
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