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海外事業部の疑問19:出張中、第三国って行けるの?
出張中の土日に近隣の国に行けたらサイコーじゃないか?それはできんのか?
残念ながらそれはムリなんですよ。安全に関してはシビアなので。
仮に海外出張先が期待はずれであっても、そこから近隣の国に遊びに行ければ問題なし、と考える人もいると思います。
わたしもエジプトにいながら考えました。
エジプトからならヨーロッパの国々もホントに目と鼻の先ですからね。
ただ残念ながら、安全上の理由からそれはできません。
第三国への出張とは
日本と出張国ではない別の国を指します。
例:日本からエジプトへの出張の場合、イギリスやフランス、ドイツなどが第三国にあたります。日本からは遠くて時間のかかる国も、出張国からは近くて容易に行けるため、金銭的なハードルも下がり、週末を使えば行けないことはありません。
第三国への渡航はできません
安全上の理由とは具体的にどういうことかというと、以下のような理由です。
第三国への渡航ができない理由
・二国間の国交断絶、
・航空会社のストライキ。
表向きは平静を装っていても、いつどうなるかわかりません。
なので、できる限り国をまたぐ移動は避けたいのが会社の心情というもの。
実際、わたしがエジプトにいたときも、エジプトとカタールの国交断絶がありました。
わたしはなにも影響はなかったものの、カタール航空で日本に一時帰国していたメンバーがいて、チケットを再発行するのに現地スタッフが大変苦労されていました。
同じ中東の国同士でありながら、断絶にまでなってしまうほど、緊張状態になることもあります。
海外出張を含め、人が国境を超えるのは個人が思っている以上に大変です。
しかし、これは出張で来ている場合。
駐在の場合は、会社に申請すれば、第三国へ行くことができます。
出張ではできないことが駐在ではできるようになる、最も典型的な例ですね。
ただ、これらのルールは日系企業だけのようです。現地で知り合った外国人の友人によると、そんなルールはないところがほとんどでした。
出張先での滞在を満喫し尽くそう!
海外出張では、週末などを利用して出張先から第三国へ旅行はできません。
駐在者はできるとはいえ、駐在を勝ち取るには、さらに狭き門をくぐらなければなりません。
ただ、出張国に滞在できるのは出張者も同じ。
であれば、滞在先での生活を存分に満喫しましょう。
その国にしかない文化や習慣を体験できるのは、現地にいるからこそです。
旅行ではあまりに短期間で、観光地を回るくらいしかできなくても、現地に数週間もいれば、それ以上の体験を得られます。
そもそも海外で仕事をすること自体、多くの人が経験できるものではありません。
ぜひ、その貴重な体験を自分の中に取り込んでください。
海外での経験は、将来確実に役立つものになります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Have a lovely evening!!
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