音声解説はこちらをどうぞ。
【下町ロケット①】働くということの本質を考えさせてくれるお話
第145回直木賞受賞作である本書は、半沢直樹シリーズでも有名な「池井戸潤」氏の代表作です。著者の作品が好きなわたしですが、今まで読んでいませんでしたが、今回Audibleで登場したので読んでみました。
朗読者「平川正三」氏の登場人物ごとに声色を変える細かな配慮もあり、シリーズ全巻を一気に聴いてしまいました。
・社会や会社に不満がある、
・理不尽な思いをしたことがある、
・転職を考えている、
ような方には発見があるかと思います。
しかも、Audibleでも読めますので、
・忙しくて本を読む暇がない、
・読書そのものが好きではない、
という人にも、音楽を聴く感覚で読むことができます。
Audibleは斜め読みができないので、自己啓発本より小説が向いていると思います。
仕事は夢がなきゃつまらない
仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。一階部分は、飯を食うためだ。
必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。
だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。
夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない。お前だって、ウチの会社でこうしてやろうとか、そんな夢、あったはずだ。
それはどこ行っちまったんだ。
主人公の佃航平は、仕事をこのように表現していますが、まさにその通りですね。
お金だけ稼げればいい、という訳ではなく、夢や希望を持つことで仕事に楽しさが生まれてきます。
人生のうち、最も多くの時間を費やすのが仕事です。ゆえに、楽しさがなければ、人生そのものがつまらないものになってしまいます。
時代の変化とともに多種多様な仕事がうまれ、お金を稼ぐ方法が無数に存在する中、同じ金額であれば、夢や希望が持てる仕事に就きたいと思うのは当然の心理です。
しかし副業もせず、新卒で入社した会社に居続けているだけでは、見つけることができません。
これからは、自分のやりたいことを達成するため、自らのキャリアは自分で構築していことが求められています。
こういった書籍を通じて、仕事に対する考え方を見直すきっかけになればと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Have a lovely evening!!
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読書レビューは今後も増やしていきます。
サラリーマンという働き方、単身赴任生活も二階部分までしっかりしていれば充実したものになります。