海外に住んで初めて気づいた、日本の「当たり前」が持つ4つの“超”能力

海外に住んで初めて気づいた、日本の「当たり前」が持つ4つの“超”能力

海外の街並みの写真を見て、あなたは、こう思うかもしれません。

 

「それに比べて、日本の日常はなんて退屈なんだろう」と。

 

わかります。わたしも、そうでした。

 

エジプトで2年半暮らすまでは。

 

今日は、そんなあなたにこそ伝えたい。

 

あなたが「退な日常」だと思っている日本の「当たり前」は、実は世界から見れば、喉から手が出るほど欲しい「4つの“超”能力」なのだということを。

 

日本の超能力①:心を平穏に保つ「静寂」という結界

【エジプトの日常】鳴り止まないクラクション、大声の通話

エジプトの日常は、音であふれています。

 

わたしが住んでいたのは繁華街から少し離れた地域でしたが、それでも一日中、いや、夜中までクラクションの音が鳴り響いていました。

 

一台が鳴らすだけでもうるさいのに、それが複数台で合奏を始めると、室内にいても窓がビリビリ震えるほどの騒音になります。

 

歩道を歩けば、大声で電話しながらすれ違うのが当たり前。

 

静かな場所を探す方が、困難でした。

 

【日本の奇跡】誰もが共有財産として守る「静けさ」

日本に帰ってきて、わたしが最初に感じたのは、耳が痛くなるほどの「静けさ」でした。

 

都心のスクランブル交差点ですら、クラクションはほとんど聞こえません。

 

満員電車の中では、ほとんどの人が黙ってスマホの画面を見つめている。

 

この、他者を気遣うことで生まれる社会全体の「静寂」は、わたしたちが気づいていないだけで、日々の心の平穏を守ってくれている、強力な結界なのです。

 

日本の超能力②:無防備でいられる「信頼」というインフラ

【エジプトの日常】すべての買い物が「交渉」

エジプトの個人商店や土産物屋では、商品に値札がありません。

 

店主が客の身なりを見て、値段を決めるからです。

 

エジプト人には100円で売るものを、外国人であるわたし達には「1000円だ」と平気で言ってきます。

 

定価の10倍なんて、当たり前の世界。

 

買い物は、常に「騙されないぞ」というファイティングポーズを取らなければならない、真剣勝負でした。

 

【日本の奇跡】値札を100%信じられる、という安心感

日本ではどうでしょう。

 

あなたはコンビニでも、デパートでも、値札を疑うことなくレジへ向かいます。

 

店員が、あなたの服装を見て値段を変えることなど、想像すらしないでしょう。

 

「知らない人でも信用できる」「表示価格が絶対である」。

 

これは、法律や教育、国民性など、数え切れないほどの要素が奇跡的に組み合わさってできた、世界で最も貴重で、最も快適な社会インフラの一つなのです。

 

日本の超能力③:安くても高品質な「品質」という哲学

【エジプトの日常】安物買いの、文字通りの「銭失い」

「安かろう悪かろう」は、エジプトでは当たり前です。

 

わたしはかつて、120円の爪切りを買ったことがあります。

 

しかし、家に帰って使ってみると、新品なのに刃先が全く合っておらず、全く爪が切れない、ただの鉄の塊でした。

 

お金を失っただけでなく、爪を切るという目的すら達成できない。これが、日常でした。

 

【日本の奇跡】100円で手に入る、完璧な機能

翻って、日本の100円ショップを想像してみてください。

 

驚くほどよく切れる爪切り、滑らかな書き心地のボールペン、ぴったりと閉まるタッパー…。

 

「たとえ安くても、その道具が持つべき最低限の機能は、完璧に果たす」という、作り手の誠実さ。

 

これもまた、日本が世界に誇る、とてつもない“超”能力です。

 

日本の超能力④:明日が約束される「確実性」というサービス

【エジプトの日常】先に送ったものが、後に届く郵便

これは、わたしが実際に体験した話です。

 

日本にいる妻へ、7月に手紙を送りました。

 

その後、いつまでたっても妻から到着の連絡がなかったため、その4ヶ月後の11月に、再び手紙を送りました。

 

すると、なんと11月に出した2通目の方が先に届き、7月に出した1通目は、さらにその1ヶ月後に届いたのです。

 

あまりのいい加減さに、現地では顧客への重要書類ですら、郵便は使わず、ドライバーに直接届けさせていました。

 

【日本の奇跡】翌日に届くのが「当たり前」という魔法

日本では、Amazonで注文した商品が、寸分違わず、翌日に届きます。

 

「郵便や荷物が、確実に、時間通りに届く」

 

この当たり前が、どれほど多くの人々の真面目な仕事と、精緻なシステムの上で成り立っている奇跡なのか。

 

海外に出て初めて、わたしはその圧倒的な価値を痛感しました。

 

【まとめ】

この記事は、海外への夢を否定するものでは、決してありません。

 

むしろ、わたしはあなたに、どんどん海外へ出てほしいと思っています。

 

なぜなら、一度外から故郷を眺めて初めて、わたしたちは、自分が立っていた場所の、本当の価値を知ることができるからです。

 

あなたが当たり前だと思っている日常は、あなたが思っている以上に、すごく、そして尊い。

 

その事実に気づくことこそが、あなたの人生を、そして未来の旅を、もっと豊かにしてくれるはずです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Have a lovely evening!!

 

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エジプトでの育児の違いについても書いています。

 

海外で出された食事がマズかったときは、この方法で切り抜けていました。

 

エジプトでの生活は決して悪いことばかりではありません。どこも住めば都です。少なくともわたしはそう思います。

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