【250万円の含み損】持株会は損切りすべき?半沢直樹に学ぶ「投資の辞めどき」

多くの大企業が、福利厚生の目玉として掲げる「持株会」。
会社からの奨励金もつき、安定した資産形成ができる…。
わたしも、そう信じていました。
250万円もの「塩漬け株」を抱え、その夢が幻想だったと気づくまでは。
これは、入社時に抱いた会社への「希望」が「失望」に変わり、信じていた「投資」が、ただの「重荷」になってしまったわたしの、苦悩と決断の記録です。
【第一章】あの頃、わたしたちが「持株会」に夢見たもの

わたしが持株会に入会した時、そこには3つの輝かしい期待がありました。
持株会に夢見たもの
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安定した配当金という、不労所得への憧れ。
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掛け金に上乗せされる会社からの奨励金という、確実なリターン。
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会社の成長と共に株価が上昇していく、バラ色の未来。
あなたもきっと、同じような希望を抱いて、毎月の給与から天引きされる数字を、どこか誇らしい気持ちで眺めていたのではないでしょうか。
【第二章】夢の終わり。配当も、奨励金も、希望もない現実

しかし、現実は非情でした。
会社の業績が傾くと同時に、あれほど期待していた配当金と奨励金は、あっさりと消滅。
日経平均がバブルの様相を呈しても、わが社の株価が上がる気配は一向にありません。
気がつけば、含み損はマイナス250万円。
売れば、ただ損が確定するだけ。
かといって持ち続けても、もはや何の希望も見出せない。
結婚し、住宅も購入した今、大きな元手も必要なくなった。
かつての「資産」は、ただただ重くのしかかる「負債」へと変わり果てていました。
【第三章】半沢直樹が教えてくれた、本当の「投資」

お金が増えるに越したことはない。
でも、本当にそれだけでしょうか。
わたしが敬愛してやまない、あの銀行員はこう言いました。
株を買うと言うのはその会社を応援することでもあるんだ。株の値段には金額だけでは表せない人の思いというものが詰まっている。
東京セントラル証券 営業企画部 半沢直樹
この言葉が、今のわたしには痛いほど突き刺さります。
新入社員の頃、わたしは確かに、この会社を「応援」したかった。
会社の未来に、希望を持っていた。
しかし、今のわたしに、その気持ちは微塵も残っているだろうか?
答えは、NOです。
自分のキャリアは、会社に任せるのではなく、自分で作っていくしかない。
そう感じている今のわたしが、もはや応援できない会社の株を持ち続けることは、自分自身への裏切りではないか。
【最終章】決断のとき。「損切り」は、未来への最適化だ

ライフステージが変わり、会社への想いも変わった。
ならば、資産のポートフォリオも、今の自分に合わせて最適化すべきです。
「損切り」は、過去の失敗を認める、痛みを伴う行為です。
しかしそれは、未来への「膿出し」でもあります。
会社に預けていた「応援する気持ち」と「塩漬けの資産」を、一度自分の手に取り戻す。
そして、これからの自分の人生のために、再投資する。
わたしは、その決断を、今月中に行います。
いずれの結果になろうとも、またこのブログでご報告します。
この記事が、あなたの投資スタンスを見つめ直す、一つのきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Have a lovely evening!!
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