エネルギー関連調査会社Guidehouse Insightsは、大型蓄電池システム市場のリーダーとして5社を指名しました。その5社は以下の通り。
- Fluence、
- Tesla、
- RES、
- Powin Energy、
- Nidec ASI。
上記5社を含む、計13社の実績と計画に基づいて決定されました。
Guidehouse Insightsによると、大型蓄電池システムはこれからの10年で1880億ドルを超える規模に成長することが期待されています。
太陽光や風力発電といった大規模バッテリーや、瞬時に発電できるガスタービンのような電力調整設備が必要になる電源の開発が、後押しをしています。
AESとSiemensが数年前に立ち上げたベンチャー企業Fluenceはこの業界のトップを走っています。その後はTesla, RES, Powin Energy, Nidecと続きます。
”それらの企業は、投資家が考える蓄電池の限界を常に押し上げ、新しい分野への導入を積極的に行っている”、とGuidehouse InsightsのアナリストRicardo F. Rodriguezはコメントしています。
また、”この業界は同じような製品やサービスを提供する企業が多く競争が非常に烈しい。業界トップを狙うたくさんの企業が新しい市場やプロジェクトを使っている”、と言及しました。
今回発表されたレポートによると、ここ3年間は上記の企業はフルターンキータイプのプロジェクトから特定の製品だけを納品するタイプに変化しています。
顧客によっては、まだまだフルターンキーが好まれるため、多くの企業がそのサービスを提供している中で、市場全体のニーズとしては、それぞれの用途に特化したシステムへの期待が高まっています。
病院やデータセンター、軍事施設などの蓄電池を有する特定の顧客を含むマイクログリッド向けに電力販売を行う企業が増えつつあります。
Schneider Electricと投資会社のCarlyle Group、SiemensとMacQuarieはそれぞれジョイントベンチャーで上記のような電力販売を行っています。
サービスとしてのエネルギーは、開発者が蓄電池システムの構築などにかかる初期費用を捻出し、その後顧客が長期間の電力購入契約によりその費用をペイする構造になっています。
参考記事
Fluence & Tesla top Guidehouse list of top utility-scale energy storage integration firms
Guidehouse: Fluence ahead of Tesla in global utility-scale energy storage leaderboard