Bechtel-Reed JVで風力発電所建設に着手

BechtelとReed & Reedは、石炭資源が豊富なウエストバージニア州に協同で風力発電所を建設することを発表しました。

 

Bechtel

1898年から続く世界的なEPC事業者。本社はバージニア州レストン。25,000以上のプロジェクトを160カ国以上で展開。建設事業は様々で、鉄道や電力などのインフラ整備から環境対策、鉱山資源採掘まで多岐にわたる。

出典:Bechtel(英語)

 

EPC

設計業務(Engineering)、資材調達(Procurement)、建設工事(Construction)を一括して行う工事請負方式。

工事受注者は、発注者に対し全ての作業を請け負う。

クルマを購入するときのような、購入者がキーを回す直前まで工事を実施することから、フルターンキー契約とも呼ばれる。

 

Reed & Reed

1928年創業のゼネコン。メイン州に本社を構える。道路や橋を建設するなど超大型設備の建設が得意。現在では、工業団地や港、風力発電所の建設も行う。

出典:Reed & Reed(英語)

 

デベロッパーのClearway Energy Groupが、グラント郡とミネラル郡に建設するこのブラックロック風力発電所(Black Rock wind farm)に前述の2社をリード会社に選定しました。2社は設計から建設までをリードしていきます。

 

”この重要なプロジェクトに2社が共同することで得られる可能性に大変期待している”、とClearway Energy Groupの副社長のChris Fox氏はコメントしました。

 

また、”このプロジェクトは同州で私達が手掛ける2つ目のプロジェクトになり、多くの恒常的な雇用を生む大変いい機会になる”、と発言しました。

 

 

115MWのこの風力発電所は、高さ107.5メートルのタワーとSiemens Gamesa製のSG5.0-145型の風力タービン23台が含まれます。

 

建設は200人規模で行われ、2021年内の完成を目指しています。

 

ウエストバージニア州知事Jim JusticeとClearway Energyは工事はもうスタートしていることを発表。この発電所は長年石炭経済が雇用を支えていた同州にとって大きな転換点になることが期待されています。

 

”この発電所は、地域の風力発電に大きく貢献し、Reed & Reedとパートナーになれたことを誇りに思い、未来へクリーンな電力を届けるClearway Energy Groupの一員になることをずっと熱望していた”、とBechtelのインフラ関連事業部長Kelvin Sims氏は言いました。

 

そして、”顧客は低炭素社会へ焦点を当て、無炭素社会への道をサポートすることができることを楽しみにしている”、と付け加えました。

 

Clearway Energyは、1.97億ドルの融資を今回のプロジェクト用に調達。みずほ銀行をはじめ、カナダ帝国商業銀行、三菱UFG銀行、サンタルデールと三井住友銀行が融資をしています。

 

この発電所で発電された電力は、ウエストバージニア州に大きな生産拠点を持つトヨタ自動車とAmerican Electric Powerの子会社であるAEP Energyへ長期間の供給契約の元、供給されることになっています。

 

参考記事

Bechtel-Reed JV guiding EPC work on 115-MW Black Rock wind farm

Bechtel JV to build 115MW Black Rock wind farm in US

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