サウジアラビア 電力会社が1.25億円規模のプロジェクトに調印

サウジアラビアの水と電力を供給するACWA Powerが自社のパイプラインの将来の発展のため金融機関のAPICORP(Arab Petroleum Investments Corporation)と1.25億ドルの融資契約を結びました。

 

この契約は、主要マーケットでの同社の再生可能エネルギープロジェクトの金銭的な支援を5年間行います。

 

この締結は、APICORPとACWA Powerの共通ミッションであるMENA地域を含む世界全体を地球環境に優しい技術を用いてエネルギー転換を加速させることと一致しています。

 

MENAとは中東(Middle East)と北アフリカ(North Africa)を指す。それぞれの頭文字をとりMENA(ミーナ)と呼ばれる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

APICORPは2020-2024年にかけてMENA地域で予定、または建設されているプロジェクトの30%は再生可能エネルギー関連になると予測しています。

 

ACWA Powerは今回の資金でグリーンテクノロジーの発展のために使用します。

 

これにより、APICORPからの資金調達が同社の資金全体の15%を超えることになります。

 

 

さらに、APICORPの融資は最初の3年間はリボルバーローンとして、ACWA Powerの必要に応じて使用できます。

 

また、再生可能エネルギーの発展させていく中で得た利益を再投資することもできます。

 

 

リボルバーローンとは

企業の要請に応じて借入、返済、再借入ができるもの。期間が1年未満のもの、3-5年程度の複数年ものとして分けられるのが一般的。

 

2019年10月、APICORPはドバイにある単一発電所としては世界最大のムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム太陽光発電所(Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park)の建設第5期のため、ACWA Powerと関連企業へ7.05千万ドルを融資しました。

 

ACWA Powerの役員(Chief Portfolio Management OfficerとActing Chief Investment Officer を兼任)するRajit Nanda氏は、”再生可能エネルギー発展はACWA Power成長戦略の基礎であり、サウジアラビアと世界で再生可能エネルギーのシェアを伸ばし二酸化炭素排出を抑制する革新的な解決策を可能にすることを目標としている。

 

そして、今回のタイムリーな契約締結はAPICORPとACWA Powerの関係をさらに強化する”、と話しました。

 

法人部部長のNicolas Thévenot氏は、”革新的な資金援助を通じてのアラブ諸国の電力セクターの持続的な発展の支援は、APICORPの優先戦略として継続していく。

 

MENA地域を超えて世界的に革新的な低炭素技術と解決法を通して、再生可能エネルギーのシェアを増加させていくのを見届ける。

 

今回の契約は、ACWA Powerと強固な関係を築き、より持続的なエネルギーの未来、再生可能エネルギーの発展を目指す”、と付け加えました。

 

参考記事

Saudi utility ACWA signs $125M deal for renewables projects

ACWA Power signs $125m finance deal to fund its pipeline of future projects

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