カリフォルニア州で建設が進められていた2つの太陽光発電所(合計出力は300MW以上)が商用運転を開始しました。
The Maverick 1 and 4と名付けられたこのプロジェクトは政府が管理しているRiverside Countyで発電しています。
当プロジェクトはフランスの電力会社EDF Groupの完全子会社EDF Renewables North Americaによって行われました。
大規模なPalen Solarプロジェクトの一環で、Maverick 1は173MW、Maverick 4は136MWを発電することができます。
電力購入契約に基づきMaverick 1は125MWをSouthern California Edisonへ、Maverick 4は100MWをShell Energy North Americaへ15年間供給します。
”当社はMaverick Solarプロジェクトを通して、カリフォルニア州が目指す低炭素化とクリーンエネルギーへのゴールに向けてSouthern California EdisonとShellと協同できることをうれしく思います”、とEDF Renewablesの副社長Ryan Pfaffはコメントしました。
また、”地方自治体、州政府、連邦政府の支援は再生可能エネルギーの発展に非常に重要です。このプロジェクト開発を通じてサポートしてくれたみなさまへ感謝を申し上げます”、と発言。
Riverside Countyの経済的利益に加えて、今回の2つの発電所での発電量はカリフォルニア州の最大110,000軒分をカバーします。
これは年間498,000トンのCO2排出、107,000台の乗用車が1年間に排出する温室効果ガス量と同じです。
EDF Renewables社のアセット最適化グループがこの発電所の保守点検を実施します。
このグループはNERC規定のサポートを受け、遠隔監視、発電量を最大化するための発電所のパワーマネジメントを行います。
NERCとは
正式名称:North American Electric Reliability Corporatioon
非営利団体として、2006年に設立。北米の電力系統における信頼性、安全性を確保し、リスクの効果的かつ効率的な削減をミッションに掲げる。
出典:NERC(英語)
EDF Renewables North Americaの電力ポートフォリオは16GWの開発済みのプロジェクトと11GW個別電力購入契約で構成されています。
これからは電気も生産地を選ぶ時代
海外ではどこの電力会社から買うか、だけでなく、”どんな発電方法で発電された電気か”、を選ぶことができます。
発電事業者ではない企業にとって、自社でできる環境対策には限りがあります。
そこで、クリーンな再生可能エネルギーで発電された電力を購入し、会社の電気を賄う。そんなことができる時代になってきています。
電気は目には見えませんし、発電方法の違いによって品質が変わったりはしません。
しかし、再生可能エネルギーの需要が伸びてくれば、今までの化石燃料で発電した電力は淘汰されていくでしょう。
消費者も電気を選ぶ自体になってきたからこそ、自分の目的に合ったものを選びたいですよね!
参考記事
EDF Renewables: Maverick solar farms now generating 225 MW for SC Edison, Shell PPAs
EDF brings online 225 MW within California’s Palen solar complex