Total・ENGIE フランス最大の水素製造施設で提携

音声解説はこちらをどうぞ。

 

エネルギー会社のTotalとENGIEはフランスに最大の水素製造施設をデザインから建設、運転までを提携して行っていくことを発表しました。

 

Totalとは

トタルは、フランスに本社を置く多国籍企業。石油化学の研究、開発では世界屈指。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

エンジーとは

エンジーは、フランスに基盤を置く電気事業者・ガス事業者で、世界70カ国に拠点を持ち、電力・ガスの供給で世界2位の売上高を持つ。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

この施設は、Totalのバイオリファイナリー施設と同じ敷地に建設されます。

 

バイオリファイナリーとは

再生可能資源であるバイオマスを原料にバイオ燃料や樹脂などを製造するプラントや技術のこと。

 

 

今回の水素製造施設は100MWのソーラー発電によって電力の一部が賄われることになります。

 

この施設の電気分解容量は40MWで水素を5トン/日製造できる量に相当します。

 

ここで生成された水素は隣接するバイオリファイナリー施設で使用され、15,000トンのCO2排出削減を見込んでいます。

 

この施設には以下の5つの革新的な技術が用いられることになっています。

 

  • 太陽光発電のリアルタイム制御と断続的な水素供給のためのデジタルパイロットシステム、
  • 系統の一時的過負荷とエネルギーロスの低減するため複数の太陽光発電からの最適受電、
  • 途切れない電力供給と継続的な水素の消費のための巨大な水素貯蔵庫、
  • エネルギーバランスを向上させるための太陽光発電と電解槽のダイレクト接続、
  • 各設備の3Dモデルを利用した安全に配慮した設置。

 

この施設は、2024年からの運開を目標に2022年に着工する予定です。

 

参考記事

Total and ENGIE partner on France’s largest green hydrogen production facility

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