【元在住者が教える】エジプト旅行で命を守る、本当の安全対策。日本の常識は捨てていけ!

ピラミッドに、ナイル川クルーズ。素晴らしい魅力にあふれるエジプト。
しかし、一歩路地裏に入れば、そこは日本の常識が全く通用しない世界です。

自分だけは大丈夫
その油断が、一生の後悔につながるかもしれません。
これは、わたしが現地で暮らし、時に危険な目に遭いながら体で覚えた、ガイドブックには決して載っていない「身を守るための、本当の知識」です。
あなたの旅が、安全で、最高の思い出になるために。必ず、最後まで読んでください。
【第一章】街歩きの鉄則 — あなたは「狙われている」と知れ

街を歩く、ただそれだけの行為にも、日本では考えられない危険が潜んでいます。
鉄則①:イヤホンは、自殺行為
音楽を聴きながらの散歩は、気持ちがいいですよね。
でも、海外では絶対にやめてください。
背後から近づく犯罪者の気配を察知できず、「わたしは無防備です」と公言しているのと同じです。
外務省からも、イヤホン着用中の日本人被害が多数報告されています。
鉄則②:「警戒してます」と、全身でアピールせよ
スリや強盗は、油断している人間を狙います。
人気のない路地に入る前は、必ず一度立ち止まり、きょろきょろと左右、そして背後を確認しましょう。
この「警戒しているぞ」というアピールこそが、犯罪者を躊躇させる、最も効果的なバリアになります。
鉄則③:バッグの「たすき掛け」が、命取りになることも
ひったくり対策の常識とされる「たすき掛け」。
しかし、相手が力づくで奪おうとした場合、バッグの紐が体に食い込み、引きずられて大怪我をするケースがあります。
対策のつもりが、逆に危険を増やすこともあるのです。
究極の対策は、「お金を持っていそう」なオシャレをしないこと。
現地に溶け込む、少し着古したくらいの服装が、最高のカモフラージュになります。
【第二章】万が一の時の「最終防衛術」

それでも、危険に遭遇してしまったら?政府関係者から直接教わった、プロの護身術を伝授します。
防衛術①:ポケットに「命の100ドル」を忍ばせる
ズボンのポケットに、財布とは別に、100ドル紙幣を一枚だけ、裸で入れておきましょう。
100ドルは、エジプトでは1ヶ月分の給料に相当することもある大金。
万が一強盗に遭ったら、これがあなたの命を救う「エサ」になります。
注意事項
絶対に、自分からポケットに手を入れて渡してはいけません。武器を取り出すと勘違いされ、攻撃されます。言葉が通じなくても、ポケットを指差し、「これを持っていけ」と相手に取らせるのです。
防衛術②:爆発時は「腕で目を守り、足を開いて」伏せる
テロなど、最悪の事態に遭遇した場合。地面に伏せる時の正しいポーズを知っていますか?
地面に伏せるときのポーズ
- 腕で、目と頭を覆う。破片から、最も重要な視力と脳を守ります。
- 両足は、大の字に大きく開く。倒れてきた瓦礫などで両足が同時に潰されるリスクを減らし、犯人に拘束されにくくするためです。
防衛術③:狂犬病の犬には「水」を
エジプトでは、狂犬病を持つ野良犬に遭遇するリスクがあります。
彼らは基本的に人を避けますが、もし威嚇されたら、持っているペットボトルの水をかけてください。
狂犬病の犬は、水を極端に恐れる習性があります。
【第三章】日常に潜む、地味だけど厄介な罠

命の危険だけでなく、あなたの旅の思い出を台無しにする、地味なトラップにも注意が必要です。
罠①:タクシーの「降りてから払い」
メーターのないタクシーでは、料金は運転手の言い値。
車内で支払おうとすると、法外な値段を要求され、断れない状況に追い込まれます。
対策は、目的地に着いたら、まず車から降りる。そして、窓越しに代金を支払うこと。
これだけで、不要な交渉をほぼ回避できます。
罠②:スーパーの「レジ増し」
スーパーの買い物でも、油断は禁物。
レジ係が、買ってもいない商品をスキャンしたり、商品の個数を偽って請求してくることがあります。
面倒でも、支払いの後は必ずレシートをチェックする癖をつけましょう。
罠③:突然の「電球破裂」
途上国では、電圧が不安定なため、部屋の電気をつけた瞬間に「パンッ!」という音を立てて電球が破裂することがあります。
スイッチを押すときは、念のため、電球の真下に立たないようにしましょう。
【まとめ】

ここまで読んで、「エジプトって、なんて危険な国なんだ」と感じたかもしれません。
でも、安心してください。これらのことは、「知っている」だけで、そのほとんどを防ぐことができるのです。
日本の安全という「当たり前」を一度リセットし、ほんの少しの緊張感を持つこと。
それさえできれば、エジプトは、あなたの人生観を根底から覆すほど、刺激的で、魅力的な国として、その本当の姿を見せてくれるはずです。