弁護士に相談するまで考えた離婚|子どものために選んだ“やり直し”の道

中の人、実はつい最近まで「離婚」を本気で考えていました。
どのくらい本気だったかというと、弁護士に相談し、専業主婦である妻から子どもの親権をどうやったら取れるか、また資産をどうやって守るかまで、ガチで相談していたほどです。
離婚準備という名の現実逃避
これまでの育児参加度を弁護士に説明し、親権取得のための作戦を検討。
さらに、離婚訴訟においてはすべての金融機関に口座情報を照会できるわけではないと知り、マイナー証券口座への資産移動も実行しました。
結果、全体資産の33%を”バレにくい”場所に避難させました。
加えて、妻にはあえて「離婚」という言葉をちらつかせながら、これまで自分が抱えていた不満をすべて伝え、その改善を誓わせる誓約書まで書かせました。
法的効力はないとはいえ、妻が弁護士に相談しにくくなるよう布石を打っていたのです。
これほど用意周到に動いたのは、「高年収サラリーマンである自分が、専業主婦という“最強スペック”と対等に闘うには、戦略が必要」と弁護士に言われたからでした。
性格の不一致と金銭感覚のズレ
離婚を決意した最大の理由は「性格の不一致」、特に「金銭感覚の違い」でした。
我が家は一風変わっていて、家計管理を私が担ってきました。
妻にはクレジットカードを渡し、使い道をあえて問わず、ある程度の自由に任せていました。
しかし、ある日クレジットカードの請求を見て唖然。
明細にはスーパーやドラッグストアといった日常の出費しか見当たらないにもかかわらず、請求額は20万円を超えていました。
妻に確認すると、まさかの「知らなかった」との返答。
私は一生懸命に蓄財し、投資で資産を増やそうとしているのに、家計の片方が無意識に散財していたら、貯まるものも貯まりません。
この金銭感覚の不一致こそが、私にとっては決定的な離婚理由になったのです。
それでも離婚をやめた理由
お金の問題については、弁護士との相談の中である程度の対応策が見えました。
しかし、資産を“完全に”隠すことは不可能に近く、万一それが裁判中に発覚すれば、資産は法的に半分にされてしまいます。
仮に親権を取れたとしても、資産の半分を手放すのは非常につらい。
資産は単なる数字ではなく、これまで積み上げてきた「努力の時間」そのもの。
だからこそ、離婚=それを捨てることと同義だと、私は思ったのです。
そしてなにより、子どもにとっての影響。
自分の「すっきりしたい」という感情だけで判断してはいけないと、冷静になって考え直しました。
もう一度、やり直すという選択

最終的に、私は離婚をやめることにしました。
一度は本気で離婚を覚悟し、妻に対して自分の不満を真正面から伝えることができた。それだけでも、これまでとは違うフェーズに入れたような気がします。
今後は、お互いが不満を溜め込まず、定期的に吐き出し合えるような関係性を築いていきたい。そして、これまで蓄えてきた資産を家族での楽しい時間に少しずつ使っていく──そんな前向きな選択肢を大切にしたいと思います。
時間もお金も、そして家族も。一度失えば戻らないからこそ、大切に扱っていきたい。
これは離婚を考えたからこそ得られた、私なりの気づきでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Have a lovely evening!!
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お互いにチャレンジし続けることでお互いへの信頼感が生まれます。
価値観が完全一致はありえない。けれども、近くないと後で必ず歯車は狂います。