【350万円の請求】札幌出張の夜、僕がキャバクラでぼったくり被害に遭った話と、その対策の全て


自分だけは大丈夫
テレビで見る夜の街のぼったくりニュースを、どこか他人事のように、そう思っていました。
あの夜、目の前に350万円という信じがたい金額の請求書が突きつけられるまでは。
これは、油断した一人のビジネスマンが、一夜にして地獄を見た一部始終の記録です。
そして、万が一あなたが同じ罠に落ちてしまった時、そこから生還するための、わたしが実際に取った行動の全てを、ここにお伝えします。
【第1章】事件の全貌:350万円の夜は、こうして作られた
その日、わたしは上司と二人で札幌出張に来ていました。
1日目の夜、客引きに案内されたお店が思いのほか良心的だったことで、わたしたちは完全に油断していました。
それが、全ての過ちの始まりでした。
2日目の夜。わたしたちは再び、夜の街へと繰り出しました。
それぞれ同伴で入店し、飲み始めたのが21時頃。
ここまでは、よくある光景でした。
しかし、わたしが飲み過ぎで体調を崩し、1時間ほどトイレに籠ってしまったところから、状況は一変します。
席に戻ると、テーブルには見覚えのない高級そうなお酒のボトルが数本増えている。
その後も、止める間もなくシャンパンが運ばれてくる。
わたしはグロッキーなまま、ただ席に座っていることしかできませんでした。
閉店の午前3時。
お会計は、すっかり酔いの回った上司がクレジットカードで支払いました。
そして翌朝、明細を見て、わたしたちは言葉を失います。
6時間の滞在で、350万円。

これが、ぼったくりという犯罪の、恐ろしい手口でした。
【第2章】事件後の対応:体験者が語る「本当にやるべきこと」
パニックに陥りながらネットで調べると、「警察へ行け」「消費者センターへ」など、様々な情報が出てきます。
しかし、わたしが実際に弁護士にも相談し、有効だと確信した行動は、たった2つでした。
最優先でやるべきこと:「支払停止の抗弁」をカード会社に申し出る
これが、あなたの資産を守るための、最も強力な武器です。
「支払停止の抗弁」とは、クレジットカードで購入した商品やサービスに問題があった場合、カード会社に対して支払いを一旦停止してもらえる制度です。
高額なぼったくり請求は、まさにこの制度が適用されるケース。
わたしはすぐにカード会社に電話し、「ぼったくり被害に遭ったため、支払いを停止したい」と伝えました。
すると、特に深く詮索されることもなく、手続きは進められました。
たとえ店でサインをしてしまっていても、諦める必要はありません。
弁護士への相談:その「意味」と「限界」
次に、わたしは弁護士にも相談しました。
しかし、これは「解決のための必須アクション」というより、「精神的な安心材料」と捉えるべきです。
実際に弁護士の先生から言われた、その理由は以下の通りです。
弁護士先生の指示、助言
- 支払停止の抗弁は、弁護士を介さずとも本人でできる。
- 警察は、暴行や恐喝などの明確な証拠がない限り、「民事不介入」の原則から動いてくれないことが多い。
- 訴訟を起こすにしても、相手の店のオーナーを特定するのが困難で、時間と費用がかかるだけの場合が多い。
つまり、弁護士への相談は「自分の対応に法的な問題がないかを確認し、今後の方向性を決めるための、プロのセカンドオピニオン」と考えるのが現実的です。
(ちなみに、先生には「この金額はズバ抜けている」と驚かれてしまいましたが…)
【第3章】体験から得た教訓:もし、あなたが当事者になったら
この地獄のような体験から、わたしが得た教訓を共有します。
その場では、絶対に争わない。支払いは「カード」で。
請求額を見て「おかしい!」と思っても、その場で支払いを拒否するのは非常に危険です。
相手がどんな人間かわかりませんし、それこそ警察沙汰や、もっと怖い目に遭う可能性があります。
失ったお金は、後から取り返せる可能性があります。
しかし、恐怖体験は一生心に傷を残します。
だからこそ、その場では現金ではなく、必ずクレジットカードで支払って店を出る。
そして、すぐにカード会社に連絡する。
これが、最も安全な脱出方法だとわたしは考えます。
究極にして唯一の防衛策
そして、このような事件に巻き込まれないための、究極の対策。
それは、たった一つです。
「そういうお店に、近づかないこと」
これに尽きます。
キャバクラに行かなくても、お酒は楽しく飲めます。
もっと安くて、安全で、心から笑える時間の使い方は、いくらでもあります。
今回の件で、わたしは金輪際、夜の繁華街には近づかないと誓いました。
そして、反省の意味を込め、今年いっぱいの禁酒をします。
【まとめ】
最後に、わたしが好きな作家、三浦綾子さんの言葉を紹介します。
人間は誰でもミスをします。
わたしも、大きな大きなミスをしました。
でも、大切なのは、その失敗から何を学び、次にどう活かすか。
この記事が、誰か一人でも、わたしと同じ過ちを繰り返すのを防ぐ一助となれば、350万円という授業料も、少しは意味を持つのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Have a lovely evening!!
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転職面接でも失敗を。ちょいちょいミスを起こしてますね、、、書いてて恥ずかしくなります。