年が近いメンバーに綴ったわたしの転職に対する思い

年が近いメンバーに綴ったわたしの転職に対する思い

うがんじんうがんじん

今回の転職、わたしにとっては非常に大きな決断でした。そして、わたしの決断を通して、同じ会社で仕事をする年齢が近い人たちにとっても、刺激になってもらえたらと思っています。

Dr. キャメルDr. キャメル

人の心を変えるのは難しいことじゃが、それでも誠意を持って伝えれば、きっと彼らの心に届くことがあるはずじゃ。

 

わたしはこの度の転職に対し、決断するまでに多くの時間を費やしてきました。正直なところ、コロナ禍になる以前から、転職すべきかどうかを考えてきました。

 

なぜ転職するのか、転職せずに人生を変える方法はないかを海外生活や育児休業を通じて模索してきましたが、やはり転職することが唯一の解決策だと感じ、転職することを決めました。

 

そんな転職までに至った思いを同じ会社で働く人たちに、以下のように伝えました。

 

受け取った彼らとは年が近いこともあって、仕事だけでなくプライベートもいっしょに過ごし、苦楽を共にしてきました。わたし自身、彼らから刺激をもらうこともありました。そんな切磋琢磨してきたメンバーのみんなへ、今の会社で腐ってしまうのではなく次の会社で新しい人生を切り拓いてほしいと切に願っています。

 

前置きはこの辺にして、伝えたメッセージに入ります。

 

わたしの転職に対する思い

A社で働く理由

みなさんにとって、A社で働く理由とはなんでしょうか?

 

私は、下記の2点でした。

 

①父の仕事内容を自分の目で確認する、

②最高峰の福利厚生の恩恵を享受する。

 

①に関しては、支社時代に先輩方から父の偉大さを聞き、既に十分理解しているつもりです。現在では、全く別部門となり父の範疇を超えているので、もう達成しました。

 

②は、みなさんも感じている通り、時代の流れによって最高峰ではなくなりました。特に、触れる必要はないかと思います。

 

つまり現状では、A社で働くことについて、目的が存在しておりません。この問題と改めて対峙、育児休業という家族との時間を使って、仕事について考えてきました。たくさんの情報に触れる中でさらなる挑戦をしたくなりました。

 

退職という選択の背景

その中で、最も引き金になったのは以下2点です。

 

①現職への異動、

②A社グループだけが会社ではないという事実。

 

①は、かねてから異動のお断りをしておりました。当Gが担当するプロジェクトの舞台、バングラデシュは世界的に見て最も劣悪な国の1つです。(エジプトなんか、足元にも及びません。)

 

2016年に起こったテロで日本人が被害に遭ったことは、みなさんの記憶にも残っているかと思います。衛生面においても、現地での食べ物が原因でガンを引き起こし、日本へ送還されている人が何人もいます。

 

わたしはそんな国へ、絶対に行きたくありません。

 

次に、A社グループだけが会社ではないこと、もちろん至極当たり前のことです。

 

しかし、この中には、下記のような方が含まれていると思います。

 

・ふるさとを遠く離れ、家族で奮闘されている方、
・本社中枢にて、身を粉にして尽力されていた方、
・新居に家族を残し、単身赴任で孤軍奮闘されていた方。

 

そういう方々を含むみなさまへ、働くことをもう一度、よくお考えいただきたいです。

 

それが本当に自分のやりたいことなのか、家族が望むことなのかを。(日本には企業が400万社ある、と言われております。)

 

私自身、A社グループという企業体について、エジプトにて何度も考えてまいりました。

 

海外滞在中は、たしかに、金銭面では大変優遇(※)されていたのは事実です。しかしそれは、家族との時間に対する対価であり、本来はお金で買えるものではございません。にもかかわらず、”手当”という目の前の安いニンジンに甘え、妻を1人にし、寂しい思いをさせてきました。

 

※”金銭での優遇”と記載しましたが、これはA社内に限っての話です。 世界で活躍する企業(日系外資問わず)の中には、A社が足元にも及ばない海外勤務者に厚遇な企業が多々ございます。

 

これからは、自分の意見を強く言わない妻に対し、こちらから寄り添ってあげることも必要なのかな、と感じております。家族を一番に考え、自分のゴールを見つけることがこれからの生き方なのかと。

 

それを導き出したとき、現状のA社では達成することができない、と感じました。

 

表向きは海外進出を謳いつつも、手当・待遇に対し全く改正が行われておりません。むしろ、家族随伴を否定するかのような現状では、「蓼(駐在)食う虫も好き好き」、のように感じざるを得ません。

 

そのような現状では、例えUSAやUKのような一流先進国だとしても、家族を連れて駐在することはできません。

 

上記待遇面について、組合・本社との面談で、何度も上申してまいりましたが一向に変化がありません。彼らにとって、A社グループ内での海外事業など、ほんの一握りの部隊であり、改善しても意味がないと思っているのでしょう。実際、A社には20,000人以上の社員がいるのに、海外事業部はたった50名しかいませんから。

 

この報われない現状に、私の我慢は限界がきました。そのため、妻と話し合い、現状を打破する今回の決断に至りました。違う会社で、もっと価値のある海外進出という道に単身ではなく家族で進んでいこうと。

 

A社で働くことにハッキリした自信を持てますか?

これが、転職を決めた理由です。

 

もう一度、言います。A社だけが会社じゃありません!

 

今の仕事、単身赴任してまで、身を粉にしてまで、やる価値がありますか??

 

もし、”YES”と胸を張って言えるのであればいいでしょう。しかし、私から言わせると、その考えは古い、です。

 

もう、高度経済成長期の日本ではありません。現代には、現代の働き方が存在します。

 

時代が変化しつつある中で、自分は変化できているか?

わたしが現在の会社に入社した15年前(2008年)は、まだ終身雇用が色濃く存在し、大企業に就職することで一生安泰などと言われていました。そして、幸いにも売り手市場ということもあり、わたしも大企業に就職することができました。

 

しかし、安定という文字通り、給料は大して伸びず、場合によっては社会情勢におもねる形で給料が減らされることもありました。

 

当時は、仕方のないことと諦めていました。しかし、行動せずに諦めてしまっては人生は変わりません。

 

そこで今回、転職という大きな決断をしました。自分を変えようと努力するかどうかで、未来は大きく変わります。わたしは、数年後に振り返ったときに今回の転職という決断が”やってよかった”と思えるように、これからも努力していきます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Have a lovely evening!!

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ここまでたくさん迷ってきましたが、転職活動を経験することでその迷いを解決することができました。

 

転職から離れることは、わたしにとって逃げでしかありませんでした。しっかり自分の人生と向き合うことが必要です。

 

もう迷いはありません。あとは、決断が正しかったと信じて突き進むのみです。

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